Q
春分の日は昼と夜の長さが全く同じなの? (3月21日ごろ)A
春分の日には、昼と夜の長さが全く同じになるって言うけど、本当かな?
実はそうではないんだよ。これには二つの理由があるんだ。
まず一つは昼の時間と夜の時間の考え方が関係しているよ。春分には日が出て太陽の中心が地平線に接するところから日が沈んで太陽の中心が地平線に再び接するまでの時間と、そこから再び太陽の中心が東の地平線に接するまでの時間は同じになるんだ。
でも実際には昼の長さ、夜の長さは、日の出は太陽の上のふちが地平線に接した瞬間とされていて、日の入りは太陽の上のふちが地平線に沈んで見えなくなった事をいうよね。つまり、日の出・日の入りでそれぞれ太陽半分の分だけ「昼」の時間が長くなっているんだ。
もう一つは地球の大気と関係しているよ。
地平線近くにある天体は、大気の影響を受けて、少し浮き上がって見えるんだ。どの位浮き上がって見えるかは季節や大気の状態によっても違うけど、一般的には太陽一個分といわれているよ。その分、昼の時間が長くなっているんだ。