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重陽の節句とは〜重陽の節句ってどういう日なの？ (9月9日)A
重陽の節句って知っているかな？あまり馴染みが無いかもしれないけど、実は昔から桃の節句や端午の節句等と同じ五節句の一つとしてとても大切にされてきた日なんだ。
中国から伝えられた慣習なんだけど、古来の中国では奇数が縁起の良い数字として「陽」の数字とされていたんだ。9はその陽の数字の中でも一番大きな数として特に縁起がよいと考えられていたんだよ。その9が二つ重なる日だから「重陽」と名づけられたんだね。
旧暦の9月9日頃は菊の花がとても綺麗に咲く頃の為、別名「菊の節句」とも言われているよ。昔の中国では菊は邪気を祓い長生きさせる効果があると信じられてきたんだ。この菊の花を飾ったり、お酒に花びらを浮かべて飲んだりしてお祝いしていたんだよ。これが庶民にも徐々に広がっていくのだけど、だんだんに収穫祭的な意味合いを持って行われることも多くなっていくんだ。丁度栗が収穫される時期とも重なるので「栗の節句」とも呼ばれているんだよ。
ところが、新暦になって現在の9月9日は菊の花の時期とは少しずれてしまったためか、今はあまり行われていないのが現実だよ。ただ、華道を楽しむ人にとっては菊を生ける特別な日として楽しまれていたり、神社で行事が行われていたりしているよ。