秋分の日の昼と夜の長さ

秋分の日の昼と夜の長さ

 

Q

秋分の日は昼と夜の時間の長さが同じなの? (9月23日ごろ)

A

秋分の日って昼と夜の時間の長さが一緒って本当かな?実際にはそうじゃないんだよ。これには二つの事柄が関係しているんだ。


まず、昼がどこからどこまでで夜がどこからどこまでと考えるかによって違いが出てくるんだけど、太陽の上辺が東の地平線に接した時点を日の出、また同じところが西の地平線に接したときを日の入りとしているんだ。この時間が昼の時間と言う事になるよね。


秋分の日は太陽が真東から真西に動く為、太陽の真ん中が地平線に接した時点をそれぞれ日の入り日の出とすると、理論上は昼と夜の長さが一緒になるのだけど、日の入り・日の出でそれぞれ太陽半分の移動時間が昼の時間としてプラスされるから昼の時間の方が長くなるんだよ。


また、地球には大気があるため、大気の密度の違いから光の屈折現象が生じるんだ。このため空に見える天体は浮き上がって見えるんだよ。


この現象は地平線に近いほど大きな差となり、地平線近くでは0.6度の差が生じているんだよ。このため実際には地平線の下にある太陽を地平線の上に見る事が出来るようになってしまい、その時間差によって昼の時間が長くなるんだね。