大晦日に除夜の鐘をつく理由

大晦日に除夜の鐘をつく理由

 

Q

何故大晦日に除夜の鐘をつくの?〜どんな意味があるの? (12月31日)

A

除夜の鐘って大晦日には耳にするけど、何で鳴らされているのか知っているかな?

除日(じょじつ)、つまり大晦日の日の夜にならされる鐘だから「除夜の鐘」というんだよ。


この鐘は多くの寺院では108回鳴らされているんだ。これは人は108の煩悩を持っており、新年を迎えるにあたって気持ちよく過ごすために、これを祓う(はらう)役割があると信じられているからなんだよ。


仏教では煩悩を祓う事で解脱して悟りの道が開けると信じられているんだ。元々仏教の修行をしている人はいいけど、そうでない人のために、一年の終わりに108回鐘を鳴らすことでみんなの煩悩を祓えると信じられてきたんだよ。


何気なく鳴らされているような鐘も「梵鐘(ぼんしょう)」と呼ばれているんだ。梵とは「清浄・神聖」を表す言葉。仏教ではこの鐘の音色を「その響きを聞くと一切の苦から逃れ、悟りに至る功徳がある」としている、重要な仏具なんだよ。


鐘を直接つきに行けない人も、大晦日には除夜の鐘の澄んだ音色に耳を傾けて、静かな気持ちで新年を迎えよう!