年賀状の歴史

年賀状の歴史

 

Q

年賀状の慣習はいつから始まったの?〜年賀状の歴史について (12月15日〜)

A

お正月といえば年賀状。

お休み中あえない人たちの工夫を凝らした葉書を見ているととても楽しいよね。でもこの年賀状って、いったいいつから始まった慣習なのか知っているかな?


一年の始まりを祝いあう習慣というのは日本だけでなく世界に共通しているんだけど、年賀状に限って言うとやはり紙に書いてそれを運ぶ人がいないと成り立たないよね。


大化の改新以降、7世紀中盤になると遠くの人との書状がやり取りされはじめるんだ。平安時代になると貴族階級の人たちのなかに年賀の書状をやり取りし始めている様子が当時の書き物の中に見受けられるようになるよ。更に江戸時代に入ると街道が整備され、飛脚の往来が盛んになり、庶民の間でも書状のやり取りがされるようになっていったんだ。


さて、お正月には「年始回り」と言う習慣があるんだけど、これはお世話になっている人に年の始めのご挨拶をして回るものなんだ。


明治にはいり、郵便制度が誕生すると、官製はがきが発行され、更に手紙を遠くに送るということがぐっと手軽に身近になったんだ。こうして徐々にこの習慣は広まり、明治20年頃には普通の郵便と区別しなくてはならないほど年賀状が大量にやり取りされるようになったんだ。


今の年賀状の制度はこうした状況からどうやったら効率的に、遅れずに年始の挨拶をそれぞれの家庭に届けられるかという工夫と努力の上に成り立っているんだね。